前所長コラム

 

所長コラム 2005/07

 問 ) ニワトリは何と鳴きますか?
何を馬鹿なことを言ってる、「コケコッコウです」に決まっているじゃないか。
日本人ならほとんどこう答えます。
しかし 面白いもので色々調べてみると、外国のニワトリは違うらしいのです。
アメリカのにわとりはクックドゥードゥルドゥー、ドイツはキッキリキー(kikkireki)、
フランス語はコクリコー(coquerico)、ロシヤ語はクカレキー(kykapeky)、
ギリシャ(ククリコー)、デンマーク(キュキュリーキュー)、
韓国(コッキョ クゥークゥー コーコー)、フイリッピン(チック タラオー)、
ミャンマー(アッイイーウー)、タイ(エッキエーエー)などです。
同じ人間が聞くのに、所が変わるとこんなに違うのです。相手を理解し、意思の疎通を図ることがいかに難しいか考えてしまいます。
いま 日本の企業はニワトリが 雄鳥は「ウーウーウー」、雌鳥は「ゲゲゲ」と鳴く中国や、アーア アーアと叫ぶベトナムなどへの進出を盛んに進めています。そこでは 「ニワトリは何と鳴きますか?」 と尋ねれば「コケコッコウ」という答えは返って来ないのです。
いやそれどころか この熊本の企業にさえ違う鳴き声をする多くの国の人々が働いています。 当事務所も中部ジャワでは『ku-ku-ru-yuk(ククルユッ)』、ジャワ島西部では『kong-ke-ro-ngo(コンケロンゴ)』とニワトリが鳴く、インドネシアからの研修生・実習生の生活状況を指導しています。
やがて 少子高齢化が進み、外国人に労働を開放するとしたら、「ニワトリは何と鳴きますか?」という問に、我々は幾つもの答えを用意しなければならないことになりますが
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ー今月の名言ー

結局、過去を分析して、この先「どうなるか」を考えることはあまり意味がない。
問題は、将来が「どうなるか」を予測するのではなくて、将来を「どうするか」を考えることなのだ。

(広岡 等)

平成17年6月30日
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